「四谷という場所」久保田貴之

[アルバイト]


なんというか、四谷が閉校になるということに今だに実感が湧かないまま、日々を過ごしてしまっています。
私は大学四年生の時から四谷に通い始めました。
授業で一番印象に残っているのは、おかざき先生が言っていた、芸術などの概念そのものを時代の変化に合わせて、今生きている私たちが更新しなければならないということ。
そのものについて語ること。考えること。作ること。定義そのものを更新すること。
描くこと、モノをつくる人たちはいつの時代も一定数存在していて、そのひとたちが更新、蓄積してきた途方もないものたちの連なりのはじっこ、その場所に今、自分はいるのだなと。 

描くこと、作ることが言葉なら、拙い自分はその途方もないものたちに、何を話しかけたいのだろうと、最近考えます。そのようなスケールで考えたり、話したりする視点を四谷で学ぶことで、だんだん身体に染みこませることが出来てきた気がします。
ひとの柔らかい場所に触れるためにこそ、しっかりとした言葉が必要なこと。感覚、感情と言葉、理論は相反するものではなく、寄り添いながらあるのではないかと。
とりとめもない文章になってしまってすみません。

自分がまだ学びたいというだけではなく、もっと若い世代のためにも四谷は存続すべき場所だと思います。 

●受講講座履歴
2010年岡崎乾二郎ゼミ基礎
2012年岡崎乾二郎ゼミ基礎、DTPデザイン講座
2013年岡崎乾二郎ゼミ自由応用、DTPデザイン講座

●来年度以降　受講予定講座

岡崎乾二郎ゼミ自由応用、DTPデザイン講座、芸術理論ゼミ