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最終更新日:2014.7.17|意見数:59件

芸術の学校Yotsuya Art Studium(東京新宿)については画面最下を参照。

2014

4/29

近畿大学国際人文科学研究所ホームページにおける表記を追加報告。

4/4

3月31日をもって四谷アート・ステュディウムは閉校。 在学生有志による近畿大学への存続を求める活動は終了する。今後の活動について、いくつかの講座の受講生により、自分たちで学び研鑽する場を生み出そうとする動きが始まっている。

3/17

提出した署名の請願事項に対する回答を求めるため、在学生有志よりコミュニティカレッジオフィスへ電話で問合せ。窓口担当者からは「署名冊子を渡したが(事務長、所長からの)返答はない。今後も署名に対し何らかの見解を示すことはない」との回答を得る。


3/10

在学生有志が、これまで集めた署名(529名分)を近畿大学国際人文科学研究所コミュニティカレッジオフィスへ提出。提出の際も直接の回答は得られず。


2013年11月24日日曜日

「現代における歴史との闘い」塚田 守

[作家]


2002年から2005年まで芸術理論ゼミ、ラウンドテーブル、制作応用ゼミに継続的に参加をいたしました。その後、制作拠点を主に海外に移し、現在はベルリンで作家活動をしている塚田守と申します。

いまベルリンで制作をしながら当時のことを思い起こしても、とても刺激的なゼミであったことをはっきり思い出します。思考も肉体も、その刺激の強さに根をあげそうになりながらも、何故かその魅力にとても惹かれていたこと。 鬱蒼とした日本の状況の中で、芸術の歴史の面白さを現代に読み解く岡崎さんの希有な才能にある意味陶酔しつつも、安易な馴れ合いを許さない岡崎さんの方法論の厳しさ、それらから多くのことを学びました。 今の私の制作は、間違いなくアート・ステュディウムのゼミから多大な影響を受けています。

ヨーロッパの芸術文化の歴史の直中で制作し、それと闘っていますと、いかにアート・ステュディウムで学んだことが貴重かつ有効であるかを実感できます。現代のヨーロッパにあるどの学校でも、どこまでアート・ステュディウムの高度なゼミのレベルにあるのか疑問に思います。少なくとも、アート・ステュディウムはトップレベルにあるのだと疑いません。確かに、ヨーロッパにはとても優秀なキュレーターなどがいて、その深く多面的な知識に時折接し舌を巻くこともありますが、アート・ステュディウムでは、それに拮抗できるだけの知識の片鱗を学んだのだと思います。

アート・ステュディウムは21世紀に於いて、20世紀初頭のバウハウスが世界に拡散していったように、国という空間、地域を超えて、まさしく自由に交通できる可能性を持っているのだと思います。少なくとも作家たちはそれを目指し、日々精進をしています。是非、学校組織も、現状と闘って頂き、アート・ステュディウムの存続を選択されることを切に願います。

●受講講座履歴
2002-2005
芸術理論ゼミ、Theory Round Table、岡崎乾二郎ゼミ自由応用