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最終更新日:2014.7.17|意見数:59件

芸術の学校Yotsuya Art Studium(東京新宿)については画面最下を参照。

2014

4/29

近畿大学国際人文科学研究所ホームページにおける表記を追加報告。

4/4

3月31日をもって四谷アート・ステュディウムは閉校。 在学生有志による近畿大学への存続を求める活動は終了する。今後の活動について、いくつかの講座の受講生により、自分たちで学び研鑽する場を生み出そうとする動きが始まっている。

3/17

提出した署名の請願事項に対する回答を求めるため、在学生有志よりコミュニティカレッジオフィスへ電話で問合せ。窓口担当者からは「署名冊子を渡したが(事務長、所長からの)返答はない。今後も署名に対し何らかの見解を示すことはない」との回答を得る。


3/10

在学生有志が、これまで集めた署名(529名分)を近畿大学国際人文科学研究所コミュニティカレッジオフィスへ提出。提出の際も直接の回答は得られず。


2013年11月12日火曜日

「世界の秘密を知りたくて」藤本貴子

[文化庁新進芸術家海外研修員として米国議会図書館で研修中]


光合成をするとどうして植物は成長するのですか。成長するとはどういうことですか。グルコースと生命はどういう関係があるのですか。
生物が大好きだった高校生のとき、光合成のメカニズムを聞いてもどうしても理解できなかった私は先生を質問攻めにした。この夏休みこども電話相談のような質問に、先生は困惑するばかりだった。

なぜこれが美しいと感じるのですか。美しいとはどういうことですか。美しいことと芸術は関係ありますか。芸術とは何のことですか。
芸術に興味をもち始めた10代の終わりころ、結局行き着いたのはこの容易に解けない疑問だった。
あらゆる種類の制作は、意識しているとしていないとに拘らず、この世界の真実を知りたいという知的好奇心に突き動かされてなされるのではないか。生物学者も、数学者も、芸術家も、この疑問を解きたいという要求から生まれるのではないか。



芸術理論ゼミを受講して初めて、世界の秘密をこっそり教えてもらっていると感じて、興奮した。おかざき先生の授業は決して単純ではない。時空を超えて縦横無尽に展開する。わかったつもりでついていったら、いつの間にか歴史の迷路に置き去りにされてしまう。けれど、その迷路の中にはっとするような驚きが隠れている。ついていくのは骨の折れることだが、知識にとどまらない、知的好奇心を満たす喜びを教えてくれる。

誰も教えてくれないけれど、本当は誰もが知りたい世界の不思議。それを教えてもらっていると感じた学校はここを除いてひとつだってない。日本に他にあるとは思えないし、世界中探したってどこにもないかもしれないのだ。この稀少で大切な場が奪われてしまうことを、とても悲しく思っている。

●受講講座履歴
2004年より不定期に芸術理論ゼミを受講

●受講予定講座
芸術理論ゼミ